今月1日、伝令の星「水星」が双子座に移動します。「水星」にとって、双子座はお家です。水星がもつパワーがいかんなく発揮されてゆきます。今月のコラムでは、その双子座の意識について、オーラソーマ占星術の観点から、お伝えしていきたいと思います。
まずは、双子座の基本的なメッセージから・・・
双子座はエレメントでは、「風」。風は思考やコミュニケーション力、流動性を表します。行動パターンは「柔軟宮」で、対応し変化し続けます。原理は「男性性」で、陽のエネルギーを持ち、能動的です。3番目の星座で数字は「3」。3は三位一体。また、新しい創造性への試みや、流れや広がり、のびのびと楽しむことを表します。守護星は「水星」。水星は頭脳明晰なメッセンジャーです。鍵となる言葉は「I think (私は考えます)」。
双子座を一言で表すなら、「直感的にコミュニケートする、打てば響く聡明な知性と軽やかさ」。
牡羊座が赤ちゃんだとすると、3番目の双子座は、歩き始めた子供が、好奇心旺盛に興味のあるものにコミュニケートしていくステップです。一目散に突き進むようなフットワークの軽さ。社交的で、元気いっぱいに多くのものとつながりを創ります。人生はアドベンチャーであり、出会うことすべてに刺激を求めています。ピーターパンみたいに自由に空を飛べるように、翼を持っていることを忘れないよう、自由な心を大切にしています。
オーラソーマ占星術で、双子座のテーマカラーは「オレンジ」と見ています。オレンジは、レッドとイエローが同じ割合で混ざることでできる色。生命力に満ち溢れたレッドと、知性や個性に輝きを与えるイエローが一緒になったオレンジカラーには、「本能的な直感からの洞察力や理解」、「至福感」といったテーマが生まれてきます。人間の身体においては、脾臓や消化吸収と関連するお腹と対応します。よく、大胆な人のことを「腹がすわっている」と言います。イエローと関連する神経が参ってしまったり、レッドの生命力が落ちて鬱っぽくなっている時は、何に対しても不安定で、確信を持って行動することができません。オレンジはそんな肝の部分に働きかける、自立を促す色なのです。
双子座は、誕生したばかりの赤ちゃんの状態を示す牡羊座のチャレンジ精神と、そこから成長して感覚機能が発達する牡牛座の後の、子供に知的好奇心が芽生える段階を表します。楽しむことが大好きで、多様な視点で物事にアプローチしていく星座です。好奇心のアンテナを様々な分野に張り巡らせ、こだわりのないスタンスで自由に行動する、そんなイキイキとした個性が最大の魅力。一度にたくさんのことをこなせる器用さが備わっており、情報に敏感で多岐にわたる才能があります。
電車や乗用車などの流動工学に基づく装置、つまり「動く機械」は、オレンジカラーの振動数と波長が合うと言われ、より強い作用を促します。双子座も、流れと運動という特性を持ちます。双子座は多くの対象に向かって知的好奇心を広げていきますが、それらを満足させるためには、オレンジの「まとめる力」に気づくことがたいせつです。めまぐるしく変化する現代で、双子座の意識は様々な分野をつなぐ懸け橋となるでしょう。
双子座の知性とマルチな才能は、現代社会において活躍の場が多いでしょう。しかし、その個性を実感する前に、時には混乱した状況に陥り、本来の自分を見失うこともあるかもしれません。ここでは、心に迷いが生じたときに、どう向き合えばいいのかをお伝えします♪
*無駄なおしゃべりに時間を費やす
~まとめてつなぐヒーラー、オレンジカラーで物事の核心をつかみましょう~
何事にも軽やかさを求める双子座は、自分の心の内やドロドロとした感情と向き合うことを嫌う傾向があります。無意識に深い付き合いを避け続けると、薄い理解や交流しか得られません。オレンジは、言葉一つ一つの深みに気づき、そこに流れるコミュニケーションの核心をつかむ作用があります。オレンジカラーを使うことで、今集中すべきことだけに、無駄なくエネルギーを注ぐことができるでしょう。
*落ち着きがなく、飽きっぽさが目立ってしまう
~自分のすることに意義を持ち続けるには、信念の力を育てるブルーカラーを取り入れましょう~
双子座は、他のどの星座よりも自由に動き続けることを必要とします。ただ、そこに信念を持てない場合、次から次へと興味の対象が移る、といった飽きっぽさが目立ち、器用貧乏に陥りがちに。対極の射手座カラーであるブルーは、哲学的な示唆を表します。生きることとは何なのか、心とは何なのか・・・。ブルーカラーを取り入れることで、こころに根ざすしっかりとした、精神性が養われるでしょう。
*時に、ブレーキがきかない危うさがある
~自然のリズムと同調するグリーンで、ゆっくり時の流れを感じてみましょう~
知性が発達している双子座は、先端を求めるあまり、時として過激な方向に走ってしまう危険性があります。例えば、タブー視されているものをわざと選択して、刺激的に生きようとしたりする人も多いはず。うまく衝動と付き合うには、同じ風のエレメントを持つ天秤座のグリーンカラーに触れてみましょう。自然の緑を感じるのもよいです。グリーンカラーを使うことで、自然の叡智を体で吸収し、本物を見抜く目が得られるようになるでしょう。
*忙しくなると神経過敏になりやすい
~リラックスを促し、頭の過剰エネルギーを鎮めるバイオレットをうまく使いましょう~
双子座の守護星は、神経系統を司る水星。知的な働きを得意とする双子座ですが、その働きが過剰になると、神経過敏になってイライラしやすい状態に。同じ風のエレメントを持つ水瓶座カラーのバイオレットは、個人という小さな枠にとらわれずに、のびのびとした感受性を与えてくれます。バイオレットカラーを使うことで、視野が広がり、リラックスして目の前にあることを楽しめるようになるでしょう。
双子座を癒すボトル~20番「スターチャイルド」ブルー・ピンク
いつも笑顔で知的探求心を満たし、興味のあるものに熱中したいのに、ある一線を超えると気持ちが冷めてしまう。そこに虚しさが残る・・・そんな時にこのボトルを使ってください。
「スターチャイルド」または、「チャイルドレスキュー」と呼ばれるブルー・ピンクのボトル。この2色を混ぜると、ペールバイオレットになります。双子座は、頭の回転が早い反面、精神が休まらない状態が続くと、神経がオーバーヒートを起こす心配があります。このボトルは、右脳と左脳に働きかけて、神経を穏やかに鎮め、散漫になりがちな思考のバランスをとります。と同時に、あなたの中に潜む、ピーターパン、「大人になりたくない」と叫ぶ内なる子供も癒してくれる作用があります。そして、子供が成長する過程において、初めて出会う新鮮さにワクワク胸躍らせるようなときめきの感情を、心に保ち続けることを促します。
<双子座のアファメーション>
この世界にはたくさんの驚きや不思議があります。
それは私の好奇心を喜びで満たしてくれます。
翼を持ったエンジェルのように
心地よい風の中で流れ続ければ
思考という雲に覆われても
自分らしさを見失うことはありません。
私は子供のような素朴さを思い出して
いつでもリラックスすることができます。
参考文献:オーラソーマアストロジー |