２０１０年の数字から今年は21番のボトルに注目！！
21番のグリーンとピンクは共にハートチャクラの色です。
私たち一人一人が自分自身を愛し、受け入れハートにもっと意識・気づきを向けることでハートが開き、それぞれが自分のハートに宿る真実に触れて行く年
・・・そんな1年であると確信しています。

今年はハートの色グリーンを中心にボトルをご紹介していきたいと思っています。

７番　ゲッセマネの園　イエロー・グリーン

テーマ＊生へのプロセスを信頼する知恵
タロット＊戦車（アウトワードジャーニー）
過去性＊カタリ派・キリスト教グノーシス派
アファメーション＊私には、自分自身が課した制限以外に限界はありません

　このボトルの名前は、１９８３〜８４年当時、ラジオニクス（放射エネルギーの研究）協会の会長であったジョン・ウォーカーという男性を通して生まれました。彼は展示会でボトルを選んで、ヴィッキーにこう言いました。「これはゲッセマネの園を思い出させる」と。ヴィッキーの応答は「それは思い出させるだけでなく、このボトルがそれそのものを表している」というものでした。この名前はその時以来、この色の組み合わせと共に残っています。
　ゲッセマネの園はエルサレムの近くのオリーブ山の麓にあります。このボトルをシェイクするとオリーブグリーンになりますが、この一致はとても深淵で意義深いことでしょう。キリストが最後の晩餐を終えた後、神への最後の祈りを捧げた場所がゲッセマネの園なのです。この時、キリストは裏切り者のユダによって自分が捕えられることを知っていました。しかし、その苛酷な運命も正しい意味があると理解し、待ち受けるプロセスを信頼し、最後の祈りを捧げたのです。
　ゲッセマネの園は信頼が最後に試されることについて語っています。イエスはすでに師としてみなされていました。聖書にでてくる「カナの結婚式」は、彼のマスターとしての力が明らかなものになったことを表しています。それは、内なる統合、彼の内なる男性性と女性性の統合を表しているのです。しかし、彼はゲッセマネの園で「父なる神よ、なぜあなたは私をお見捨てになるのですか？」と尋ねます。彼は神と一つであることを知り、気づいていたにも関わらず、そこにはまだ自分が一人でその苦境にいるのか、神は最後までともにいてくれるだろうかという疑いもありました。疑いはよい仲間であることができます。もし、私たちが時折疑うことをせず、状況の中に浅はかに入っていくならこれは面倒なことになります。しかし、疑いが適切な状況の中に置かれると、私たちは結果としてもう少し気づきを持ちます。そして、疑いがないときより、私たちは状況により機敏になるかもしれません。ある意味でイエローはキリストの状況の中にあった知識を示し、そしておそらくまだ行く道に対する恐れの要素があったということを表しているのでしょう。グリーンは「道、真実、そして正しい方向へと導く正しい決心をする可能性」です。
　ダライラマが最後にラサを離れる時、彼は「自由がやってくることへの絶対的な予感と不安が混じり合って感じる」と言いました。これは、私たちが感じる不安と予感の中で、「希望」というものが生まれてくることを示唆しています。そしてこの色の組み合わせが、その状況を語っています。
　また、このボトルは裏切りと関連しています。ある意味において、私たちを裏切る人がいるとすれば、それは唯一私たち自身なのかもしれません。これは人生のプロセスを信頼しないことに関連しています。人生のプロセスを信頼すればするほど、私たちの運命はより開いてくるようです。時にはエネルギーとして、恐怖だけが私たちの前に立ちはだかる困難さをくぐっていく助けになります。

使用法はAURA-SOMAのページをご覧下さい。

イエローの色彩言語「笑い」について

　先日、河合隼雄氏の「対話する生と死」を読んでいて興味深いことを発見しました。河合氏の書かれていることが、まさにイエローの色の質をわかりやすく表してくれているではないですか・・・！！みなさんとこれを分かち合いたいと思ったので、ご紹介させていただきますね　＾−＾
第２章「人の心は深い」の中で、河合氏は「笑い」学について書いておられます。笑いは一般的に言って快感という感情と共に生じます。もちろん、それには微妙なニュアンスもともなって、必ずしも快感とばかりは言えないのですが・・・ともかく、感情体験と深く関わっていることは明らかです。人間の心の働きを「理性」と「感情」という二分法に従って見るときに、しばしば「理性」に価値が置かれ、「感情」の方が下に見られることがあります。理性は人間のものであり、感情は動物的であるとされます。このような考え方に立つ人は、感情を表に出すことは、はしたないと考え、それをできる限り排除すべきだと考えます。はたして本当にそうなのでしょうか？

　　河合氏はこの本の中で、「笑い」というのが感情表現の中でも極めて特殊なものであることを指摘されています。というのは「笑い」という行為が、すぐれて「人間的」なものであるからなのです。感情の表現と言えば、怒り、悲しさなどの表現は動物にもあるように思われます。それに対して、笑いがすぐれて人間のものだということの理由のひとつとして、笑いは「笑うもの」と「笑われるもの」という分離があり、その意味において、何かを「対象化」するという心の働きが必要となる事実が存在しているのです。
「対象化」とは、おそらく動物の中で人間だけができることであると思われます。自と他をはっきりと分けて、自が他を「対象」として見ます。その時に、自分が対象に対して「突然の優越」を感じるときに笑いが生じる、とはトマス・ホッブズ（イギリスの哲学者）やマルセル・パニョル（フランスの作家）などの意見であることは周知のとおりです。河合氏はこれに対して、「優越感」と言ってしまうのは少し限定が強すぎ感じがすると書かれています。確かに笑うためには、笑う主体がある程度の安定感をもつことが必要です。不安定な時は、恐怖や不安が先行して「笑っている場合じゃない」ということになります。そのような意味で「優越」という言葉も出てくるのかもしれません。ですが河合氏は、優越とまではいかなくても、対象のなかに見出した「ズレ」の感じを楽しむ、と言う方が広く笑いを説明していると書かれています。

　対象化という場合、もちろん、人間は自分を対象化できるところに特徴があります。何かばかげたことをして苦笑したりするときには、自分を対象化して、自分が自分に対して抱く期待値との「ズレ」に対して笑ってしまうわけです。自分の失敗に対して、「対象化」が不十分なときは、腹が立つばかりで笑いは出てこないのであります。このような対象化を必要とするという点において、それは感情に関わるものでありながら、人間のみに特徴的に出てくる、と言えるのではないでしょうか。怒りの感情の場合は、全体的状況に自分が入り込んでいるようなところがあって、対象化など生じないのです。
笑いは自然に生じるもので、考えによったり、意志によって起こったりするものではありません。自然に生じてくるものではありますが、ある程度心に余裕がないと出てきません。緊張が高い時には出てこないのです。あるいは、何かに夢中になっている時も笑いは生じません。従って、真面目に事を行うべき時などに笑っていると、「笑うな」と叱られることもあります。つまり、真面目な時や緊張が高い時なども、人間の自我がその状況の中に入り込んでいて、「一体化」しているために、対象化を試みることができないので、笑いが生じないのです。あるいは、何かで緊張している時に、上手に笑わせる人がいると、笑ったことによって緊張がほどけたり、余裕が出てきたり、カンカンになりすぎている自分を対象化することができるようになるということもあります。しかし、この場合に「笑わせる」ことができる人は、そのような状況から少し距離を置いて、安定して見ている人だけなのです。適切な「距離」をとるということは、笑いの必要条件とさえ言っていいでしょう。

　人間が生きて行くということは、なかなか大変なことです。一個の人間としての統合性と一貫性をある程度備えていなければなりません。とは言うものの、本当のところは、人間の心の中には矛盾や相対立する内容がいっぱい存在しています。心全体がぴったりとしていることはなくて、あちこちズレがあったり、ギクシャクしながらも何とか一人の人格として自分を保っているのが実状です。しかし、この状態もいつまでも続いていると、その維持が難しくなって、いわゆるストレスがたまってきます。
そんな時に、笑いはストレス解消に相当役立ってくれているように思います。ばかげた冗談なんかに思わず、「わっはっは」と高笑いするとき、なにしろこんな時は身体の緊張もほぐれるのだから、自分の心と言わず存在全体の中のモヤモヤとした剰余エネルギーがうまく放出されるわけです。ばかげたことに思わず笑っているのでありますが、考えてみれば、人間の存在自体はそのなかにいっぱいばかげたことを抱え込んでいるのです。ばかな話、それをした人物を「対象化」して笑っているようですが、自分の心の中のばかさかげんも、無意識的に笑い飛ばされ、それにまつわるストレスが解消されるのでしょう。このような「表出活動」としての笑いは健康のために役立っていると思います。思わず知らずに笑ってしまうようなときは、感情の表現として自我が行うのではなく、人間存在全体の働きとしてそれが生じてくるところに意味があり、緊張解消にも役立つのです。
知的な働きが強すぎて、それが自分と言う存在全体から切り離されているような人は、ここに述べたような表出活動としての笑いはあまり生じないでしょう。たとえ笑うとしても、対象化との距離がありすぎて、全体的反応としての笑いではなく、「冷笑」するくらいのところになるでしょう。

　自我が笑いに関与する度合によって、それは表出から表現へと変化していきます。そのもっとも典型的なものが、相手に対する好意を示す時の「微笑」でしょう。先にあげた哄笑などとは異なり、微笑は明らかに自我のコントロールの範囲内にあります。微笑しようと思えばできるし、やめようと思えばやめられます。相手に対する好意を示す微笑は、相手を対象化し自分の優越性を示すものではないことは自明のことであります。この際、対象化されているのは、自分の心の一部であり、自分は自分としての存在を堅く守りきるのではなく、その一部をオープンにし、それがたとえ自分にとっては少しくらい容認しがたい部分であっても許容しますよ、ということの表現として微笑するのです。相手の関係を保とうとして、その用意がありますよ、ということを表現しているわけです。
表現といえば、笑いによって好意ばかりが表現されるとは限りません。いちばん端的な場合は、誰かを対象として。それを他の人間がみんなで笑いものにする、などという時は、その一人に対して全員が明確に「距離」があることを示すのだから、これははっきりと排除の表現になってきます。
笑いが自我のコントロールをまったく超えてしまい、表現とか表出の限度を突き破るのは、笑いの発作であります。厳粛な式の最中などに、自分でもどうしてかわからないが、急に笑いがこみあげてくる。笑ってはいけないと抑えようとするが、どうしてもとまらなくて苦しくて仕方ない。時にはとうとう吹き出したりして、満場の顰蹙（ひんしゅく）をかったりします。このような笑いの発作は、自我のほうはその厳粛な式に参加しようとするのですが、そのような全体との同一化に対して、無意識的な拒否がどこかに働いており、無理やりにでも、それと距離をとろうとして、笑いの発作が生じている、とは考えられないでしょうか。あるいは、それに同一化しようとする自我と、全体としての人間存在との間に何らかのズレが生じて来ている、と言ってもいいでしょう。それは日常的に言えば、異常な行為ですが、その人全体としての在り方からすれば、正常な、あるいは健康な反応と言えるかもしれないのです。

　いかがでしたか？イエローの色彩言語である「笑い」を通して、イエローの様々な質が書かれていたと思います。私自身が一番心に残ったことは、恐怖や恐れに一体化して緊張している時に人は笑えないというところです。イエローの色彩言語の中に「自己同一化」という言葉がありますが、まさしく、何かに自分を同一化しすぎると、「混乱」「緊張」「恐れ」がやってくるのです。逆に笑ってしまうことで、それらから解放されます。笑いは大阪の文化！身近なところに溢れる笑いをつかんで、楽しく生きて行きたいものです　＾−＾

4月の空模様　〜By  Hoshitane*

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