月はあなたの潜在意識を映し出す鏡。鏡に映るその素顔に気づけば、幼いころのようにこころの赴くまま自然体でいることが楽になるはず。わきあがってくる体感から自分らしさとは何かを感じてみましょう。
オーラソーマ・アストロジーでは、月のイメージをクリアー(シルバー)とみています。クリアーのカラーは、そこに存在するものに光を当てて、反射させる効果を表します。光の下で物事を明らかにし、すべてをつまびらかにすること、それは今まで闇に隠していたものを、クローズアップすることでもあります。月も太陽光があたることによって初めて輝きます。自分の力で光ることのできない存在ということから、心の奥底を照らし出す鏡のようなものと言えるでしょう。日ごと満ちては欠けていく月のように、人の感情や気分も様々に変化します。月の移りゆくフェイス(月相)や光は、人の潜在意識とリンクし、感情の変化に顕著に表れます。理性では抗いきれないほどに湧き上がる衝動が何なのか、揺れ動く気持ちとどう向き合えば良いかを思い悩む必要はありません。月の導きに身を任せることで、その変化の受け止め方や付き合い方が自然に体得できるようになるはずです。
月のサイクルは私たちの感情だけでなく、身体にも強い影響も与えています。現在、多くの国では太陽の動きに基づく暦を採用していますが、人間の生理的なリズムは31日周期ではありません。女性の生理や皮膚の再生が約28日周期で起こることが知られているように、私たちの体は太古の昔から変わることなく月の満ち欠けと同じサイクルで生きているのです。自然界と月の関わりもまた広く認知されているようです。満月の日は海面が高くなり、地表や木の樹液にも変化が見られます。また、多くの生物たちが本能に導かれ繁殖活動を始めます。人間を含むすべての生物の出生率の上昇、そして命が天へと帰っていくのもこの時期になります。サンゴの産卵もよく知られているところでしょう。神秘的な生命の営みは月を抜きにして語ることができません。生物全体に大きな影響を及ぼし、地球上に生きている私たちにとって無視できない存在、それが月なのです。
月の基本メッセージ
*女性原理 *感受性 *受容 *習慣 *潜在意識 *鏡 *リラックス *プライベート *素朴 *敏感さ *うつろいやすさ *記憶 *順応性
*反応力 *本能的磁力 *母親 *妻 *0~7歳くらいの幼少期
*数字の2
月のテーマカラー「クリアー」のカラーメッセージ
*純粋さ *浄化力 *拡大する *無限の可能性 *シンプルさ
*過去へのこだわり *光の必要性 *苦しみの理解
あなたの人生のステージの中で、月は自分自身でコントロールできないような本能の部分、主に感情面に色濃く投影されます。月が物語るのは、生まれてから7歳ぐらいまでの幼少期。この間にどんな人に育てられて、どんな環境下にあったか、どんな感情体験をしたかが大きく作用して、あなた自身の感情パターンが形成され、大人になっても残り続けるのです。
たいてい幼少期は母親と過ごす時間が長いため、その影響を強く受けることになります。たとえば母親が活動的な人で、いつも忙しく走り回っているような環境で育った場合、子供は慌ただしさを肌で感じ取って成長するのです。母親の感情の出し方や癖などを吸収し、それを「自分らしさ」だと受け止めて人は成長します。その結果、その人にとっては落ち着いた静かな環境よりも、むしろ騒がしい環境のほうが居心地の良い空間、自分らしくいられる場所だと感じられるようになるでしょう。
もしも今、自分自身の感情のコントロールが難しい、自分らしさがわからないと不安を感じているのなら、自分の幼少期を振り返り、当時の自分の感情と向き合ってみてください。幼少期の内省をおろそかにし、根本のところで自分と向け合えていないと、人間としての基礎的な土台ともいえる気力面に悪影響が出やすくなります。たとえば日常に起こる物事をきちんと受け取る力や、それを自分の中に経験として落とし込む力が未熟になり、ありのままを受け止めることができなくなることもあるでしょう。些細な物事でも過剰に反応しすぎてしまう傾向がみられるかもしれません。
このような傾向が顕著に出た場合は、幼いころの記憶をたどり、あなたにとって心地よいと感じられることを繰り返しやってみましょう。月は母親のような受容性を持ち、そこに戻ってリラックスした状態を得ることで、気力の充実を図ることができます。動物が好きなら、ペットを飼うこともおすすめです。特に犬は月の習慣を本能的に体現できる動物だといわれています。また、自然の中で月光浴をしたり、新月や満月の夜に静かに瞑想し、自分の内側からやってくる心のメッセージに耳を傾ける時間をとってみるのもよいでしょう。あなたにとっての、ホッとできるサンクチュアリ(聖域)を持つことで、深いところからエネルギーがわいてくることを実感できるはずです。
月が与えてくれる贈り物
<月のサイクルに従うと体内リズムが取り戻せる>
気持ちが落ち込んだ時に、うまく切り替えられず、いらいらする、そんなことはありませんか?そんな時は人間が本来持つ習慣性に着目しましょう。日の光で目覚め、大地の恵みである食材を食べ、夜の闇とともに眠る。こうした自然のサイクルに従った生活から、体内リズムを取り戻しましょう。新月~満月のリズムを意識して、衣食住のベースを整え、人間としての根幹を立て直すことで、健康な身体が育まれていくでしょう。
<月の時代である子供のころを振り返ると充実の仕方が見えてくる>
やる気が出ない、人と会うのが億劫、そんな風に感じるときは幼少期を振り返り、どんなとき楽しくてわくわくしていたのかを思い出してみて。大事なのは心の躍動。子供時代のあなたが、種をまいて水やりをして、大切なものを育てているイメージをしてみましょう。その土壌が喜びという芽を育み、今を生きる力が目覚めるのです。自然と気力が充実して、根気強さや精神性を育みます。
<月は育む力を授ける>
幼少期に母親と別れてしまった、かまってもらった記憶がない、などそこに欠落感があれば、育む力が損なわれてしまいます。やがて女同士の交流を難しく感じたり、自分が親になるイメージが持ちづらくなるかも。そんな時は何度失敗しても、あきらめずに向き合ってくれる母親像を、あなたの中で再現しましょう。慈しみや愛、許しという体験を重ねて、成熟した情感を育てていきましょう。
<月は微妙な空気の変化を察知して感じる能力を高める>
相手の空気を読むのが苦手、または他人の言動に対して過敏に反応してしまうことはな
いですか?まずは、一呼吸して、一緒に空気を感じるという体験にかかわりましょう。夜毎に変化する月のフェイスのように、常に人の心も微妙に変化しているもの。その変化の流れの中で、あなた自身がナチュラルであること、空気に溶け込んでいることが大切です。心を透明にして感じる能力を高め、微妙な心の動きを全感覚で受け取りましょう。
月のボトル 70番 壮麗なるヴィジョン
「潜在意識に眠る幸福のヴィジョンや印象を受け取って、現実の世界で明らかにしたい」
壮麗なるヴィジョンと呼ばれるこのボトルは、闇の天空に星たちの光が放たれるイメージです。私たちは眠りにつくごとに、アストラルの翼で無限の世界へと飛び立っていますが、その闇を照らし、潜在意識に隠されていた願望を浮かび上がらせます。静寂の中で、リラックスして内側からのメッセージを受け取りましょう。何にもとらわれない心地よさを感じることで、真の解放が起こります。内側から意識は高揚し、周囲の人たちが持つ美しさや輝きに気づくようになるでしょう。共感が増え、日常生活のささやかな喜びを大切にできるようになると、そこから大きなヴィジョンも育ちます。潜在意識に眠る夢の実現が可能となるでしょう。
月のアファメーション
私には大切なものを育む能力が備わっています。
素顔のまま、ありのままの私が一番美しい。
そう感じたとき、私の中に眠っていた何かが
魔法のように必要なものを引き寄せる磁力へ変わっていきます。
私は豊かな大地の一部であり、愛する存在すべてに滋養を与え、多くの実りを授けます。
参考文献:オーラソーマアストロジー |