2007年11月

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 76番 88番 「翡翠の皇帝」 グリーン・ブルー

テーマは「感受性による平和の深みからのつながり」「自然とのつながり」。翡翠の皇帝は天を司る統治者を表します。彼は天国を真実(グリーン)で統治するために内なる平和(ブルー)を持っていました。彼は功徳を生きた人々へ与える天恵として、長命を与える真珠を手に入れたいと思います。そこで、錬金術師である老子に長命を与える真珠を探すよう命じたといわれています。真珠は貝の中に入った砂粒から引き起こされる苦しみから生まれます。砂粒を受け入れ、辛さから身を守るため、貝は砂粒の上に何層ものコーティングをしていくのです。そして、それは美しい宝石に変容します。私達の人生に置き換えてみると、苦しみは誰の人生にも訪れます。その苦しみを平和のブルーとともに受けいれ、それを見つめ、その苦しみの経験を元によりいいものに変容させていくこと。そこに必要なのは私達の中の女性性の愛をもって受け入れて癒す側面 なのです。観音は老子のパートナーとして擬せられます。観音は慈悲の女神。老子が表す男性性が、真の女神性である観音と出会う時、私達の中にある苦しみが宝石に変容します。それが、鉛が金に変わる「錬金術」の真の姿なのでしょう。2007年10月22日に新しいボトルが誕生しました。名前が大天使ラツェルで錬金術のマスターであるといわれています。
詳しくはhttp://www.aura-soma.net/downloads/106_Japanese.html

また、88番はタロットカードでは運命の輪の第2レベルです。運命の輪が表す、「原因と結果 」の第2レベルはカルマとダルマの違いを理解すること。過去にまいた種の結果 として現在起こることを通して、私達は生きています。これがカルマです。それに対してもう一つの異なった態度や働きかけがあります。それは、自己の深みにある平和を見つけ、つながることです。もし、私達が現在にこの平和の感覚を通 して、幸せの種をまけば、私達は未来のあるときの私達を迎える喜びの花を見つけることになるでしょう。もし私達が不安や恐れから不幸の種をまけば、それが未来にやってくるでしょう。翡翠の皇帝とは、外側にいる存在ではなく、私達が内側で見つけることが出来る側面 なのです。私達の内側にある天の統治者は因果の理解をすることで確かなものとなるのです。

錬金術〜西遊記のお話から
今月は先月お知らせしたように西遊記についてご紹介したいと思います。子供の頃から私は「西遊記」が大好きでした。その西遊記でおなじみの三蔵法師は、本名を玄奘といい、西暦600年に中国に生まれます。そして、29歳の時に天竺(インド)に仏教の勉強に出かけました。途中さまざまな苦難を味わい、天竺に到着します。その時の記録を元に作られたのが西遊記。三蔵法師は16年間、仏教の勉強をして西暦645年に、たくさんの仏教聖典をもって長安に帰ってきました。そして、死ぬ までの20年間、経典を中国語に翻訳されました。その中の一つが「般 若心経」です。
西遊記は岩から生まれ、いろいろな神通 力で妖怪と戦う孫悟空や、猪八戒、沙悟浄が登場するお話。そのお話の中に実は、いろいろな秘密の教えが隠されているって皆さんご存知でしたか?
 
  まず、孫悟空は海中にそびえる花果 山のてっぺんにあった石から生まれます。石が胎児をはらみ、ある日、石が裂けて石の卵が生まれ、風を受けたおかげで、一匹の石猿となりました。ミルチャ・エリゲーテの『鍛冶師と錬金術』によると、このような「生殖の石(ぺトラ・ゲニトリクス)」は多くの神話に現れる主題のようです。孫悟空が生まれた石全体は巨大な石柱であり、これは世界中に分布している陽根シンボルであるとともに、世界の中心としての世界柱でもありました。そして、9つの穴があるのですが、それは目・耳・鼻・口の7つの穴と2つの排泄口のこと。数がいくつであれ、石の表面 に開いた穴は、女陰シンボルなのです。孫悟空を生み出した、花果 山の仙石は、陽根シンボルと、女陰シンボルを併せ持つ両性具有の石であり、胎生も卵生もどちらも兼ね備えているのです。
その仙石もそのままでは猿を生み出すことはできません。風を受けてはじめて生命を生み落とすのです。風を受けてはらむというモチーフも世界各地に見られます。風といえば、鍛冶師の使う鞴(ふいご)が思い出されます。孫悟空は西遊記の中で、「金公」とか「心火」というあだ名でも呼ばれますが、これは中国の五行思想の金と火に孫悟空が対応することからきています。孫悟空が金であり、また火でもあるとすれば、これに鞴から来る風さえあれば、冶金(やきん)ができることになります。ご存知の方もおいと思いますが、孫悟空は後に天界で大暴れし、八卦炉に押し込められ火で_煉される場面 があります。こうしてみると、孫悟空は金属の_煉、つまり、錬金術師や鍛冶師の仕事と関係がありそうなのです。奥野氏によると、極言すれば西遊記の全編を通 じて、金属器の礼讃でうめつくされているとのこと。また、同時に宋代以来、鍛冶職ギルドの祖神であった老師だけが、孫悟空の頑童ぶりを容易に制することができたのも興味深いことです。天界で大暴れした孫悟空がお仕置きを受けてもびくともしなかったのは老子の仙丹を盗み食いしていたから。今月のボトルの説明に出てきた、真珠のお話にもつながります。
金と火の性質を潜在的に持っていた孫悟空が、風を受けて石卵の中から生まれ出るというイメージは、明らかに冶金術のもっとも初歩的な過程を示しています。そして、孫悟空が天界で大暴れしたあげくに、懲らしめのために入れられたのが八卦炉であり、さらにそこから飛び出し、もうひと暴れした後に如来によって閉じ込められたのが五行山の岩の隙間。そして閉じ込められている間にも孫悟空の飢渇をいやすものとして、鉄丸銅汁だけが与えられたというのも、錬金術との密接な関係を予想させます。この八卦炉も五行山の隙間も、孫悟空を懲らしめ再生させる場所であり、回帰させるための母胎なのでした。洞といい、壺といい、入り口が狭く内部が膨らんでいる閉じられた空間は、あらゆる民族において、子宮つまり母胎のシンボリズムなのです。山中の洞窟に紛れ込んで、仙人や仙童や仙女のもてなしを受け、1日2日過ごして里に戻ってきてみたら、なんと百年か2百年たっていたというお話も多いですよね〜。これは、子宮のシンボリズムである洞窟が日常に時間とは別 の時間が流れる、いわば時間の楽園でることを示しているからなのです。そして、500年後に孫悟空は三蔵法師によって救い出され、見事に生まれ変わるのです。
次に、孫悟空と龍の関係をみてみましょう。孫悟空は西遊記のお話の中で、東海龍王のもとへ押しかけて如意棒をせしめ、その弟達からもそれぞれの宝物をまきあげてドロン。また、西海龍王の三太子の玉 龍は三蔵法師が太宗より賜った白馬を食べてしまい、孫悟空と戦ったあげく菩薩の口ぞえで降伏、馬と化して三蔵の乗用となります。西遊記における龍たちの共通 点は、弱虫であるととともに、龍王と「王」を名乗っていること。古文献における龍は、天地の間を自由に往来する聖なるものでした。しかし、龍王となると特定の地域を支配します。龍王とは龍族の長としての王ではなく、ある領地に封ぜられた王としての龍という意味であり、特定の土地との結びつきが強調されます。中国の農村ではつい近年まで、村の川や池、あるいは井戸の主のような龍王が住み着いているという伝承が盛んで、多くは降雨の少ない地域で龍王廊を祀っていました。そもそも龍が中国で神聖視されたのは、その形態及び生態があらゆる動物の長所ばかりを寄せ集め複合したものであり、様々な神通 力を持っていたから。その龍を脅し、如意棒をせしめ、弟達の武器をまきあげた孫悟空に龍の神通 力が譲り渡され、龍は弱者となって、孫悟空の保護を受ける馬になります。古代から中国では馬小屋で猿を飼うと馬が病気にならないとされてきました。また、ヨーロッパの錬金術においては龍と水銀は寓意的な結びつきがあるとされています。メルクリウス Mercuriu、ローマ神話の英雄でギリシア神話のヘルメス Hermes のことで英語でMercury化学的には水銀,広義には秘密に充ちた変容物質のことを想起させます。ここでも錬金術に関係しています。
 
また、『西遊記』のあちこちには五行思想がちりばめられており,孫悟空は金(メタル)であり火であり,猪八戒は木(き)であり水であり,沙悟浄は土であるとか,煉丹術においては龍と虎はそれぞれ水銀と鉛の隠語でもあります。
では、錬金術とはいったいなんでしょう?錬金術(アルケミー)とは、最も狭義には、化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試みのこと。広義では、金属に限らず様々な物質や、人間の肉体や魂をも対象として、それらをより完全な存在に練成する試みを指します。錬金術の発達の過程で、硫酸・硝酸・塩酸など、現在の化学薬品の発見が多くなされ、その成果 は現在の科学にも引き継がれています。
一般によく知られた錬金術とは、物質をより完全な存在に変える賢者の石を創る技術のことをいいます。この賢者の石を用いれば、卑金属を金などの貴金属に変える事ができるといいます。また、人体を永遠不滅に変えて不老不死を得る事ができるとされ、この場合霊薬、エリクサーとも呼ばれます(なお、賢者の石が文献上に記述されるのはエリクサーよりかなり後である)。それ故、錬金術は神が世界を創造した過程を再現する大いなる作業であるとされました。 錬金術で黒は富や財産を表し、白は不老不死の永遠、赤は神との合一を意味します。特に中世ヨーロッパにおいて長期間にわたって行われたが、これは西洋において他の学問などと同様に一度失伝した錬金術が イスラム世界から再導入されたものです。錬金術とは一般の物質を「完全な」物質に変化・精錬しようとする技術のことであり、さらには人間の霊魂をも「完全な」霊魂に変性しようという意味を持つこともありました(=神に近づく、神になる、神と合一する方法ともいえます)。
錬金術に携わる研究者を錬金術師と呼びます。特に高等な錬金術師は、霊魂の錬金術を行い神と一体化すると考えられたので、宗教や神秘思想の趣きが強くなりました。最も真理に近付いた錬金術師は(古代の伝説上の人物)ヘルメス・トリスメギストスと言われ、著したとされる『ヘルメス文書』、『エメラルド・タブレット』は尊重された。『ヘルメス文書』はあるアラブ人の手によってエジプトの大ピラミッドの内部にあるヘルメス・トリスメギストスの墓から発見されたといわれるエメラルド板に記された文書。当然ながら原版は現存せず、中世に書かれた写 本が現在に残る最も古い完全な写本。そのためその歴史的信憑性は長年怪しまれてきましたが、後年エジプトのテーベで発見された魔術師の墓から見つかったパピルスに『ヘルメス文書』の写 しの一部が記述されていたため、現在ではその歴史的価値は一応認められています。錬金術は、中世ヨーロッパの非キリスト教に対して行われた弾圧に対して、弾圧される側の人々が非キリスト教的な知識や行動をごまかすために使った手段であるという見方もあります。黄金などの成果 を生み出すということで、神秘主義や魔術を含む異教の知識に関わっていた人々が、富豪や権力者の保護を受けることが出来たのです。
中国では『抱朴子』などによると、金を作ることには「仙丹の原料にする」・「仙丹を作り仙人となるまでの間の収入にあてる」という二つの目的があったとされています。辰砂などから冶金術的に不老不死の薬・「仙丹(せんたん)」を創って服用し仙人となることが主目的となっているのです。辰砂は水銀と硫黄の天然化合物のこと。この辰砂を熱するとたちまち分解して水銀が取れます。これは「煉丹術(錬丹術 れんたんじゅつ)」と呼ばれています。厳密には、化学的手法を用いて物質的に内服薬の丹を得ようとする外丹術のこと。この外丹術では、金を作るための原料として金を含む鉛鉱と、同じく金を溶かす性質を持つ水銀の二つを必ず用います。仙丹を得るという考え方は同一ですが、気を整える呼吸法や瞑想等の身体操作で、体内の丹田において仙丹を練ることにより仙人を目指す内丹術というものもありました。
ちょうど先月22日に新しいボトルが誕生しました。名前が大天使ラツェルで錬金術 のマスターであるといわれています。
詳しくは http://www.aura-soma.net/downloads/106_Japanese.html
私達が本当の自分に目覚めていくプロセスがさらに加速させそうですね〜そして孫悟空の服の色がイエローとレッド、5番のボトルの組み合わせなのが興味深いです。5番は1第1チャクラに対応し、オーラソーマを生み出したヴィッキーのボトル。これも意味深げですよね・・・
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