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曼荼羅の世界 |
先月19日の新月の晩に曼荼羅瞑想会を行いました。参加してくださったみなさん、初めてのことでいたらないこともあったと思いますが、参加していただいてありがとうございました。みなさんと作ったクリスタルの曼荼羅も美しかったです。みなさんとそして、ともに主催してくれた「微笑の風」(http://smailwind.rakurakuhp.net/)のあいこちゃん、「星タネ」のちなみちゃんのお陰でとても楽しい今年初の新月瞑想会となりました。 |
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私が曼荼羅の世界に惹かれたのはいつのころだったのだろう・・・思い返してみると、すでに気づいた時から私の中で慣れ親しんだ感覚があったような気がしています。曼荼羅を見ていると、魂の深い部分が懐かしくて暖かい何かにふっと包まれる感覚が私の中に起こるのです。幸せの感覚です。もしかしたら子宮の中にいたときの感覚かもしれません。
初めて、曼荼羅を買ったのはチベットに旅行に行ったときのことでした。今思うと、お土産屋さんで質のよくないものを知らずに買い求めていたのですが、私にとってはその曼荼羅が宝物になりました。見ても見ても見飽きないのです(笑)。色使いの美しさ、不思議さ、視覚からやってくる内面
の奥深さ・・・私がオーラソーマに惹かれるのもこういうところからなんだなぁと、今コラムを書きながら再発見しています。
そして、曼荼羅瞑想会を開くきっかけとなった「金剛薩捶(こんごうさった)」の曼荼羅とは去年11月に出会いました。瞑想会を開いたメンバーで、ダライラマの儀式を受けに宮島に行ったことがきっかけです。宮島に行く前によった上田さんのお店(姫路市呉服町31*0792−83−3149)で購入しました。チベットの僧侶が描くその曼荼羅は濃いブルーがラピス、薄いブルーがターコイズ、グリーンはマラカイト、レッドは珊瑚の岩絵の具が使われていました。その色彩
の美しさに心を奪われ、目が離せなくなってしまったのです。
曼荼羅とは、もともとサンスクリット語の「マンダラ」の音写
です。そして、マンダラとは本質、仏の悟りの本質を表す言葉。曼荼羅は当初、壇、道場、本質を備えたもの、丸い形をしたものなどの意味を持っていました。原初的な形は土でこしらえた壇で、天上にいる神が司祭の祈願に応えて降臨する場所だったのです。このようなバラモン教、ヒンズー教の儀礼が、5世紀頃には仏教にも取り入れられました。7世紀半ばまでには整備された土壌の作法が、密教の中で完成しています。それが壁に描かれ、紙に描かれて、今私たちが見る曼荼羅になったのです。曼荼羅はインド世界では失われましたが、チベット系の曼荼羅はインドの原型に忠実であると考えられています。それは古代インド人が考えた世界の断片図であり、単なる諸仏の集合図ではなく、大宇宙の象徴的な表現なのです。仏やその持物などがある一つの論理を持って配置された聖なる空間であり、それぞれが宇宙全体、あるいは一部を象徴したシンボルの配置図になっています。
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「金剛薩捶(バジュラ・サットヴァ)」について見ていきたいと思います。「金剛」とは写
真にあるように、バジュラ=古代インドの武器のことで、元来ヒンドゥー教のインドラ神の持ち物で、雷が武器となったもの。その力で煩悩を破壊すると言われ、密教には欠かせない法具です。チベットではドルジェと呼ばれています。サットヴァとは勇猛果
敢なことを言い、不動堅固な「菩提心」を象徴する尊格であるといわれています。菩提心とは「覚りを開くという固い決意」のことです。また、悟りの本体である大日如来に対して、迷いの中にある一切衆生を、この金剛薩捶の加持力(引金役)により菩提心を発しさせ、その堅固さは金剛石(ダイヤモンド)に例えられます。右手に五鈷杵(バジュラ)を胸前に持ち、左手に五鈷鈴(ガンダー)を腰あたりに持ち、一切衆生を覚醒させるといわれています。
こんなおもしろい表現も見つけました。「金剛薩捶=光の戦士(ライトワーカー)」人の意識が高次の次元に達すると、私たちは、金剛薩捶(バジュラ・サットバ)になると言われています。金剛とはダイヤモンドを表しますが、金剛を持った人とは、意識が結晶化してきた人々のことです。此の世に出てきた目的を発見することの出来た人々のことで、西洋の神秘学・カバラでは光の戦士(ライトワーカー)ととらえています。密教の修行の過程は、個人の意識を人類意識に成長させ、最後には宇宙意識にまで高めていくことです。この成長のために何回もの輪廻を繰り返し、人生を体験していると考えています。人生は覚りを得るための、修業道場と捉えているのです。
バジュラは尖っている先端の数で、独鈷、三鈷、五鈷、九鈷と呼ばれています。独鈷はプルパと呼ばれ、他の金剛杵はどれもバジュラと呼ばれます。バジュラはエネルギーを流す道具で、中国の気功の先生方もお気に入りだそうです。チベット僧のヒーリングは、蔵密気功(チベット密教気功)として中国の気功師に伝わっています。バジュラを右手にとって、左手の労宮(掌の中央)や腕にかざしてみて下さい。氣の流れが動くのが分かるでしょう。五鈷は天からの氣を流入させる道具にもなります。映画「スターウォーズ」ではエレクトリック・ソードがバジュラをイメージに考えられています。孫悟空では耳の中に隠れてしまう如意棒が、バジュラのイメージです。どちらも聖なる使い手でなくては使用できないのです。
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チベットの密教僧は、このバジュラやプルパを使いヒーリングをしています。チベット密教ではバジュラを単独では使いません。左手に写
真の金剛鈴(ガンター)を右手にバジュラを持ちます。金剛薩捶と同じ持ち方です。ガンターは女性性・蓮・般
若の智慧のシンボルです。その際のバジュラは、男性性・金剛・慈悲と方便の象徴です。女性性を表す左手にガンダーを、男性性を表す右手にバジュラを持つのも興味深いですね。古代からのシンボルとして女性性はくぼみや器として表されてきました。男性性は突起物です。これはダヴィンチ・コードにも出てきますよね?ガンダーとバジュラの形を見ると、まさしくそうなっています。この二つをもつことで、女性性と男性性、智慧と方便がバランスされ、統合がおこるのでしょう。ヒーリングは耳元で鈴を鳴らすことから始まります。女性性を表す鈴の音は論理脳である左脳の働きを停止させます。ボーっとしてくるのです。その時にエネルギーの流れを読み取り、いわゆるチャクラの部分、頭頂などに尖った先端を当て、プルパやバジュラで氣のエネルギーを抜いたり、入れたしするそうです。今まで曼荼羅同様、ガンダーやバジュラが好きだった私はこのヒーリングのやりかたを知って納得です。
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次回の曼荼羅瞑想会は3月19日(月)魚座の新月で部分日食がおこるパワフルな日に行うことになりました。4枚の曼荼羅に囲まれて、深い密教の世界を味わい、ご自分と向き合う時間を過ごしませんか?前回と同様に占星術とマヤ暦の観点からもその日のグループエネルギーをお伝えしていきます。また、お一人お一人にも簡単なメッセージ付きです。そして、その日のエネルギーと曼荼羅エッセンス、アロマが入ったエッセンススプレー付き!!ぜひ、ご参加くださいね〜
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