女神 Isis (イシス)(訳 Noriko)
☆神話: エジプト
☆ グレートマザー(偉大なる母) ・ 妻 ・ 生命の回復 ・ ソウルメイト
☆シンボル: 王座 ・ アンク ・ 牛の角
☆説明
「1万の名前を持つ女性」、彼女の名はイシス。王座を意味している。彼女はファラオが座っている玉座である。イシスは女達に、とうもろこしを挽いたり亜麻を紡いだり衣服を編んだりすることを教え、男達と共に生きていくため、彼らを手なずけることを教えた。最愛のオシリスに対するイシスの献身は、彼を2回の死から救った。魔法の翼を織り、オシリスの命を回復させたのだ。邪悪な彼の弟セトがオシリスの体を切り刻んだ時も、イシスはその体を繋ぎ合わせ、紛失していた彼の男性器を黄金で作り、そしてそれで自分達の子供であるホルスを身ごもった。イシスのオシリスへの献身と彼の生還は、「ソウルメイト」探究の究極であると見なされ、女性の一途さ、愛情、そして神秘が特徴付けられている。イシスはその身を投じるものに対し、こう約束する。「私の保護の下、あなたは素晴らしい人生を送るだろう」と。
☆メッセージ
あなたは守られています。あなたのポジティブな姿勢と振舞いは、扉を開き、奇跡を起こします。直感を信じましょう。そこにはイシスがいます。ソウルメイトを探しているのなら、波長を合わせていてください。
☆アファメーション
私は祝福され、守られた荘厳さの中に生きています。
※参考
・Isis(ギリシャ名イシス、別名アセト):
恐らく「座席」の意。ゲブとヌトの娘。オシリス(ウシル)の妹にして妻。ホル(ホルス)の母。ナイルの女神で、後に太陽神となった。エジプトのファラオ(王)の祖先だとされている。エジプト神話を代表する大女神で、その信仰は聖母マリア崇拝にまで繋がるとされる。死者の守護者にして魔術の統括者。全ての神々の名を知り、その運命を支配するとも言われる。イシス神殿の銘文「わが面布を掲ぐる者は語るべからざるものを見るべし」は真理の性格をあらわすものとして、ヨーロッパで好んで引用された。
・Osiris(オシリス、別名イウ・ス・イル・ス、イウシレス、ウセイル。ギリシア名オシリス):
エジプト神話の主要神。ゲブとヌトの息子。イシス(アセト)の夫。ホルス(ホル)の父。
生産の神としてまた、エジプトの王として同国に君臨し、人々の絶大な支持を得たが、これを妬んだ弟のセトに謀殺された。尚、この際、遺体はばらばらにされて、ナイル川に投げ込まれたが、妻であり妹でもあるイシスによって拾い集められ、ミイラとして復活。以後は、冥界の王としてここに君臨し、死者を裁くこととなった。その一方で、自身の遺児・ホルスをイシスを通じ後見して、セトに奪われた王位を奪還。これをホルスに継承させることに成功。以降、現世はホルスが、冥界はオシリスがそれぞれ統治・君臨することとなった。また、義妹ネベト・ヘウト(ネフティス)との間にインプ(アヌビス)をもうけたとする説もある。弟セト(セテフ)に殺され、妻の魔法によって復活するという神話を持ち、死と再生を象徴する。ネシュメトの船に乗る。バビロニアのマルドゥクのエジプト版とも言われる。
・Seth(セト、別名セトゥ、セテカー、セティ、ステカー、タイフォン):
エジプト神話に登場する神。オシリスの弟。砂漠と異邦の神であり、キャラバンの守り神である一方で、砂嵐を引き起こしているのも彼であるとされている。神話体系内でもっとも共通する添え名は『偉大なる強さ』。荒々しさ、敵対、悪、戦争、嵐、外国の土地などをも象徴している。ピラミッド文書の一つには、ファラオの強さはセトの強さであるとの記述がある。サハラの民に信仰された神アシュ(en:Ash_(god))とも関連がある。セトはジャッカルの頭をした神であると思われているが、壁画などで表現されている彼の頭は実はツチブタのものである。しかし全身が動物化して表現される時はさながらグレーハウンド犬のようである。
・Hors(ホルス):
「高みにいる者」の意。天空神。エジプト神話に登場する隼の神。ホルスはギリシア語であり古代エジプトではヘルと言った。オシリスとイシスの子で、セトの敵対者である神としての神話が特に有名だが、神話によってはオシリス、イシス、セト、ネフティスに続く5人目の兄弟となる事もある。妻としてはハトホルが有名だが、その他の女神を妻とする事もある。通常は隼の頭をした男性として表現されるが、母神イシスの膝に乗った幼児として表現されるものもあり、これはキリスト教の聖母子像の原型と考えられている。父神オシリスの後を継いで、現世の統治者となる。
・Ankh(アンク):
エジプト美術に見られる上方に輪のついたT形十字。生殖、長寿、生命のシンボル。 |