３月１１日に発生しました東北地方太平洋沖地震による被害に見舞われた皆さま、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げると共に、一日でも早く皆さまに平安が訪れることを心よりお祈りいたします。

　先月のコラムで、ネイティブ・アメリカンの叡智が詰まったメディスン・カードをご紹介し、先月へのメッセージとして、クジラのカードをご紹介させていただきました。キーワードは「音」であり、「太古の記憶」でした。去年の１２月に１０８番大天使ジェレミエルが誕生してから、私の中で繰り返しやってくるメッセージも「過去に戻ることが、未来へつながる」や「温故知新」です。
私たち一人一人は、何者であり、いったい何をするためにここへ生まれてきたのでしょうか？一人一人の原点、ＤＮＡにコード化された運命に繋がるために、その人本来の「音」、｢声｣を発見することが鍵であるのかもしれません。

オーラ・ソーマのクイントエッセンス「レディ・ナダ」を使った音のワークをご紹介したいと思います。それは、あなたの最も「奥深いところの存在（Ｉｎｎｅｒ　ｍｏｓｔ　ｂｅｉｎｇ）」を表現する音を見つけるというもの。母音を使って、またはハミングでその音を出します。レディ・ナダはこのワークをサポートし、自分自身の音を再び見つけることを容易にします。

あなたは自分本来の「声」、魂からの「音」を日々、一瞬一瞬、発していますか？「何をするのかではなく、それをどのようにするのか？」という問いかけは、ここ数年オーラ・ソーマの中で何度も繰り返されてきたメッセージです。それは「質へのシフト」を呼び覚ますもの。質へのシフトが光の身体(オーラ・ソーマ)の形成を促進します。それはあなたの最も奥深いところに存在する本質からギフトを分かち合うことであり、本質からの「エネルギー＝音｣を発することだと思います。

また、クジラのカードは「音＝周波数」が、私たちのオーラの感情体のバランスを整え、肉体の不調を癒すことも伝えています。先日、友人の紹介でアイリッシュハープの体験に行ってきました。アイリッシュハープはアイルランドの古い楽器で、まだまだ知名度が低く、ほとんどの人が知らない楽器です。初めて見た時、その素朴さが懐かしく心がほっとしました。 音色はとにかく繊細で、体全体に心地良く響きます。 初めて聞くのになつかしい気持ちになる不思議な音は、心の深い記憶を呼び覚まし、大切なことをたくさん思い起こさせてくれるそうです。 ハープは昔から楽器としての使用だけではなく、人の病を治してきたことが文献に数多く残されているそうです。みつき先生によると、お薬のない時代には、このハープを一家に１台は持たれていたようです。ハーブ(薬草)の力とハープの音(周波数)の力によって、癒しが行われていました。お薬として、弦をはじいた時の響きによる癒しが処方されていたようです。 永い時を経て現代でもハープの繊細で素朴な音色の治療効果が大きいとの報告が多数されています。 実際に演奏する際、ハープを右肩に触れるようにしてくださいと言われました。アイリッシュハープの細やかな振動は、まず奏者本人に伝わります。 細やかな振動を直接感じてみることで、なぜ昔からこの楽器が一生必要とされてきたのかを感じることができました。目を閉じて音を出してみると、より自分の深いところにから指を伝って、音があふれ出しては耳を通してまた自分へと帰っていく音の波が、より自分の核心へと導いてくれるように感じました。

私たちが「声」｢音｣を発する時、大事なのは「息」。あなたは、一瞬一瞬、どんな呼吸をしていますか？そんなメッセージを伝えてくれるのは、メディスン・カードの「４０　ドルフィン」。最後にドルフィンのカードのメッセージをお伝えしたいと思います。

４０　ドルフィン　～マナ～

ドルフィン・・・私と共に呼吸しておくれ
神の息を　宇宙のマナを
私と一つになって
ドルフィンは生命の息について語る。その息がなければ人間は死ぬ。私たちは水や食糧なしでも数日間生きられるが、酸素なしでは生きられない。呼吸する時、私たちは全生命体が放射するエネルギーのリズムと出会う。呼吸の深さ、リズム、構成を変えると他のどんな生物、生命体とも触れることができる。私たち自身のリズムと、またグレート・スピリットの発する神聖なエネルギーと繋がるのはこんなにも簡単なのだ。
ドルフィンは神聖な生命の息の保管者だ。ドルフィンの呼吸は感情を解放する方法を私たちに教える。ドルフィンの呼吸はリズムを刻む。水中に潜る前に息を吸い込み、息が続く間は水中を泳ぎ、再び水面に現れると、まるでビンからコルク栓が飛び出すように息を吹きあげる。同じテクニックを応用すれば、私たちも張りつめた緊張の糸を一気に解放して完全にリラックスできる。沈黙に入る前にこれを行えば、良いエクササイズになる。
マナとは生命力である。ひとつひとつの原子の中にマナが存在する。マナはまた、グレート・スピリットのエッセンスでもある。ドルフィンは呼吸を使ってマナを全身に流す。マナは私たちの細胞と臓器を活性化し、物理的現実という制限と次元の枠を破る。私たちがドリームタイム(＝偉大な星の国)に入るのはそんな時だ。
グランマ・ムーン(祖母なる月)が月の光で波模様を海面に織り出す夜、ドルフィンは大洋を旅していた。「おまえの内なる女性性を銀色の月の光に向けて解放できるよう、月のリズムを学ぶのだよ」とグランマ・ムーンはドルフィンに言った。ドルフィンは潮のリズムに合わせて泳ぎ始めた。そして新しい呼吸の仕方を身につけた。リズムに乗って泳ぐうち、いつしかドリームタイムに入っていた。今まで知っている海とは全く違う現実だ。
ドリームタイムを旅したドルフィンは、海底にいくつかの都市があるのを発見した。贈り物として原初の言葉を授かった。この言語はスパイダー（蜘蛛）が偉大な星の国から持ち帰った音声言語だ。すべてのコミュニケーションはリズムとパターンであること、そこに今新たな要素として「音」が加わったこと、をドルフィンは知った。この言語の原型パターンをドルフィンは今日まで伝えている。
やがてドルフィンはグランマ・ムーンの海に戻った。そしてとても悲しくなった。けれどクジラが通りかかって、「リズムを感じて呼吸すれば、またいつでもドリームタイムの住人たちにメッセージを運べる」と教えたので、悲しむのを止めた。ドルフィンは新しい仕事が与えられ、私たちの進歩について伝えるメッセンジャーとなった。ドリームタイムの住人たちは、大地の子供たちの様子を気にかけている。私たちが成長してグレート・スピリットと一つになるのを願っている。ドルフィンは二つの世界を結ぶ懸け橋となったのだ。
ドルフィンが波の上を飛んでカードの並べに現れたら、あなたは大地の子供たちのために、何らかの解決策の架け橋となるよう求められている。それは自分のために、あるいは他の人間たちのために、グレート・スピリットとの架け橋として答えを引き出すことかもしれない。さらには、自然のリズムとのコミュニケーションを図ることかもしれない。あなたの体のリズムと、創造主があなたを養うために送るエネルギーのパターンに注目しよう。ドルフィンのように「笑の波」に乗ろう。世界に喜びを伝える波だ。無限に与えられるマナを呼吸し、体験しよう。あなたを取り巻く制限を破って、ドリームタイムと繋がろう。永遠なる存在の目から見れば、誰も完全なのだと知ろう。

ドルフィンの写真は夫の友人加藤文雄氏のものを使わせていただきました
http://www2s.biglobe.ne.jp/~bdolphin/
参考：アイリッシュハープ奏者みつゆきの活動をお知らせするサイト
http://www.little-healing.com/index.html

より大きな秩序に向かって扉は開かれた！既存の概念に囚われていないだろうか？新しい発想を受け入れることができているだろうか？どこかの地域にだけ通用するような、狭い世界に生きていないか？役に立たなくなったシステムや常識を目の当たりにして…戸惑い迷いながらも、新しい「道」をそれぞれに切り拓いてゆく。ゆきつ、戻りつしながらも…着実に新しい世界に歩みを進めてゆく、力強い星回りです～。

2日「火星」が牡羊座に移動し、3日牡羊座で「新月」を迎え、その翌日4日に「海王星」がホームグラウンドである魚座に移動します！とても印象的でチカラのある星回りです。
なんと！月を含めると牡羊座に6天体が集まって、まさに「牡羊座」祭り。12星座の「はじまり」を担う、牡羊座は、はじまりの中のはじまり。何かを始めようとする衝動を示し、物事のスタートを表します。未知なるものに、本能的で直観的なチカラに導かれ、勢いよく飛び込むチカラに満ち満ちています。せきたてられるように「何かしなければ！」と行動してゆくのが特徴です！

スタートの力が、ダイナミックに躍動してゆくパワーを秘めているのですが、3月31日から「水星」が牡羊座で逆行を始めるため、始まりそうで始まらなかったり、始まったと思ったら、待たされたり、なかなか思い通りに進まないモタつく感じにイライラするかもしれません。「水星」の司る知識や情報、交通や移動、思考やスピードがうまく機能しない、時間がかかるような時期だと考えて下さい。

フルアクセルで進もうとしたところに、ブレーキがかかる感じがしますが、水星の逆行は悪いものではなく「調整」や「見直し」「修正」の時だと考えて下さい。宇宙が用意してくれている「振り返り、もう一度よく見てみる・よく考えてみる」「焦らずにゆこうよ」というタイミングです。ゆっくりと時間をかけて丁寧に扱う必要があるもの、早急な判断で進めずに、今一度見直して修正していった方が良いものが、あるのだと思います。急ぎ過ぎず「熟成」や「熟考」の期間が必要なことがあるのだと思います！！

コミュニケーションがすれ違ったり、交通が乱れたり、さまざまなものの遅延や滞りがあると思いますが、物事をじっくりとらえ、内側を探るには最適な時期となります！過去にヒントが隠れているかもしれません。懐かしい人やコトと再会したり、昔やりかけたことを再開したりすることもありそうです。時間をかけてやり直した方が、結果的に良い方向に向かいます！

「火星」はホームポジションの牡羊座にいて、とてもパワフル。目覚めの星「天王星」とも重なり、電光石火や、突然の閃きを得て新しい行動や動きが起こったり・・・流れが加速しそうです！
今まで眠っていた意識が呼び醒まされる感覚があります。迎合せず、個人の意志を貫く感じなので周囲と衝突するかもしれません。先が見えない状況が続き、憤懣や怒りが出てくることもあるかと思います。感情はエネルギーなので隠さずにストレートに素直に、表現されれば、よいのだと思います。隠そうとしたり、良くないものだとするとエネルギーは行き先を失い、いつまでも内側を渦巻いてしまいます。怒っている時ほど、いさぎよくモノを捨てることができるといいます。凝り固まったモノ、コト、ヒトの執着を「えいっ」と手放すチカラとして、応用することも可能です。怒りや不満のエネルギーをパワフルな発火剤として、前向きな行動にしてゆけるといいですね♪

「木星」「土星」の180度は【忍耐と寛容さを保ちながら試行錯誤し、努力を積み重ね、時間をかけてより善き社会をカタチづくってゆく】と読めます！！時間はかかるかもしれないけれど、今までに想像しえなかった偏りのない、調和的な社会システムを、ルールを、関係性を再構築してゆけるタイミングではないでしょうか？

「新月」は特に、自分にとって「足をひっぱるもの」「邪魔をするもの」など、嫌だと思うのにやってくる人や出来事を、注意深く観察してみましょう！見ようとしていなかった別の側面に気づき、理解することで統合的なあり方を獲得できる。補色のように、逆に見えるけど、あなたを「補う」大切なものを知るでしょう。なぜ、嫌だと思うのか、なぜ敵対視するのか？を深く考えることで、自分自身について、何か発見があるかもしれません。

新月の翌日、「海王星」が魚座に移動します。海王星が水瓶座に入ったのは1998年で、約13年前。海王星の公転周期は約165年・・・海王星が発見されたのが1846年ですから、ちょうど12星座を巡ってワンサイクル終えて、再び自らが支配する星座に戻るという重要な動きとなります。ただし6月から逆行をはじめ、8月には一旦水瓶座に引き返し、本格的に魚座に移動するのは2012年になります。なので、8月までは2012年にはじまる、海王星魚座時代の「予告編」や「お試し期間」のような感じの意味をもっています！

3月の「天王星」の移動、そして「海王星」の移動は2011年のメインともいえる、大きな動きです！！時代の大きな変化は動きの遅い天体の配置で象徴されるのですが、動きの遅い天体が移動するタイミングは、社会や経済などが大きく動くことが多く、何かが変わった、と運命を感じる星の動きになると言われています。

先月の天王星の移動のタイミングで起こった、未曾有の震災・・・。いまだ大災害の全容を把握することもできていない中、まだまだたくさんの方が深い悲しみの中で、不自由な暮らしをししいられ、先行きの見えない不安に沈みこんでいます。また、どうしようもないけど、そんな状況でも動いて立ちあがって、一歩でも前にと踏み出している人がいて、多くの日本人が復興に向けて心を合わせ、何かできることを！と、動きはじめている。世界中のさまざまな国や、団体や個人から、あたたかな支援や祈りが届けられ、空間を越えてひとつに繋がって・・・と、たくさんの変化が同時に起こっています！

これからどうしてゆくのか？国も自治体も、はじめての経験で分からない。分からないながらも「決断」をして、対処していかなくてはならない。スピーディーで止められない“新しい”流れやサイクルがはじまると、言ってきましたが・・・まさに。

変化はこのように外側でも起こっていますが、一人ひとりの内側でも起こっているはずです。外側の出来事ではなく自分のこととして、今いちど「心」のあり方を見直し、身近な人を大切にし、思いやりのある誠実な行動をしてゆく。一人ひとりの力は小さいかもしれない。だけど、ひとつひとつの小さな力を合わせることで、苦難を乗り越えることができると信じています。日本は、よい国に復活すると思います。

21日、愛の星「金星」が牡羊座に移動します。24日に逆行していた「水星」が巡行に戻り、滞っていたものが動き始め、流れがスムーズになってゆくでしょう！今月は始まりから終わりまで、牡羊座にたくさんの天体が滞在して「新しいスタート」を活性化し、勇気を与え続けているように思います。ごまかしやウソは通用しません。正しいことは何なのかを、ずっと問いかけられるでしょう。

新しい創造的なアイデアを、どんどん実現させてゆきましょう！今は結果を得ることではなく、自ら火を起こす・・・つまり動いてみることが大切なのです♪どんな困難も乗り越える不屈の精神で「新しい世界」へ一歩を踏み出しましょう。決して焦る必要はなく「今だ！」というご自分のタイミングで、ゆっくりとゆっくりと立ち上がって、前に進めばいいのだと思います。力を合わせて頑張りましょう！